2026年10月15日に発売されたLogicool G PRO X2 RAPIDが気になっているけれど、前のモデルのPRO X TKL RAPIDと何が違うのか、3万円台半ばの価格に見合うのか、無線で使えるのか、と迷っていませんか。
PRO X2 RAPIDは、磁気式アナログスイッチとラピッドトリガーを備えた有線のテンキーレス(TKL)キーボードで、8Kのレポートレートや本体のOLEDディスプレイで設定を変えられる点が大きな特徴です。ただ、発売直後ということもあって、公式で確認できる仕様と、レビューで伝えられている情報が混ざって語られがちなんですよね。
そこでこの記事では、ロジクールGの公式情報と、国内外のメディアのレビューで伝えられていることを区別しながら、旧型から増えたもの・減ったもの・変わったもの、OLEDとG HUBで設定できること、買う前に知っておきたい注意点を整理しました。打鍵感などの使用感は、実際に使った各メディアの評価として紹介しています。
先に結論をお伝えすると、PRO X2 RAPIDは、旧型の磁気式スイッチとラピッドトリガーを引き継いだうえで、8K、0.05mm単位の調整、本体での設定変更、ホットスワップ、パームレストの同梱などを加えた上位モデルです。設定ソフトを入れられないPCでも設定を変えたい人や、細かな調整やスイッチの交換をしたい人に向いています。一方で、無線では使えず、旧型にあったメディアコントロールボタンもなくなっています。設定をほとんど変えない人なら、公式ストアで販売が続いている旧型でも磁気式スイッチとラピッドトリガーの基本は手に入りますね。
記事のポイント
- PRO X2 RAPIDの特徴と、公式で確認できる仕様
- OLEDディスプレイとG HUBでそれぞれ設定できること
- 旧型PRO X TKL RAPIDとの違いと価格差の見方
- 無線・保証・ホットスワップなど買う前の注意点
PRO X2 RAPIDの特徴と仕様
PRO X2 RAPIDは、ロジクールGの「PRO」シリーズのキーボードです。ロジクールG公式のPRO X2 RAPID製品ページでは「OLED 搭載 8K 有線 TKL アナログゲーミングキーボード」と紹介されていて、この一言に主な特徴がほぼ詰まっています。スイッチの仕組み、8KやOLEDといった目玉の機能、サイズや同梱物の順に見ていきます。
名前が似ている「PRO X2 SUPERSTRIKE」「PRO X3 SUPERSTRIKE」はマウスで、この記事で扱うキーボードのPRO X2 RAPIDとは別の製品です。購入するときは商品名を確認してください。
磁気式アナログスイッチとラピッドトリガー
PRO X2 RAPIDのスイッチは、ロジクールGのカスタム「KS-20 POM 磁気式アナログスイッチ」です。公式の仕様欄では、センサーはホール効果、スイッチは「ハイプロファイル アナログリニア」とされていて、工場出荷時に潤滑されています。
磁気式のスイッチは、キーを押し込んだ深さを磁気センサーで読み取ります。そのため、キーがどの深さで反応するか(アクチュエーションポイント)を自分で決められるのが大きな特徴です。PRO X2 RAPIDでは、全キーのアクチュエーションポイントを0.1〜4mmの範囲で、0.05mm単位で調整できます。
もう一つの柱がラピッドトリガーです。キーを少し戻しただけで入力がオフになり、また少し押し込むとすぐにオンになる機能で、公式ではリセットの距離を調整できると説明されています。FPSで左右の移動キーを素早く切り替えたいときに注目される機能ですね。
ただし、ラピッドトリガーの感度(どこまで細かくリセットの距離を設定できるか)の数値は、公式の製品ページや仕様欄には記載がありません。他社の製品と感度の数値で比べたい人は、この点を頭に入れておいてください。磁気式スイッチの仕組みをもう少し知りたい人は、Keychron Q1 MaxとQ1 HEの違いを比べた記事も参考になると思います。
8K・OLED・吸音構造の要点
- 8K:キーの状態を読み取るスキャンと、PCへ送るUSBポーリングの両方が8kHz。USBは2.0
- OLEDディスプレイ:本体のディスプレイで、ラピッドトリガーやアクチュエーションポイントなどを設定できる(詳しくは次の章)
- 6層の吸音構造:アルミのキープレートと組み合わせ、打鍵音を抑える構造
- キーキャップとスタビライザー:交換できるダブルショットPBTキーキャップと、ねじ込み式のスタビライザー
- ライティング:キー単位で設定できるLIGHTSYNC RGB
- 特殊キー:ゲームモードボタン
8Kは、スキャンとポーリングという別々の指標がどちらも8kHzという意味です。8Kで入力の遅れがどれだけ縮まるかといった数値は公式に示されていないので、ここでは「旧型の1,000Hzから大きく引き上げられた」という仕様の違いとして受け止めるのがよいかなと思います。
OLEDディスプレイは本体の右側にあり、調整ローラーと組み合わせて設定を変える仕組みだと報じられています。吸音材については、PC Watchの発表記事が、素材はPORONとシリコンで、従来の4層から6層に増やしたと伝えています。なお、PHILE WEBの報道によると、内部はガスケットマウントではなく、アルミのプレートを使った構造です。

仕様表で見るサイズと同梱物
主な仕様を表にまとめました。「情報源」の列で、公式の仕様欄・製品ページで確認できる値と、報道・レビューで伝えられている値を分けています。
| 項目 | 内容 | 情報源 |
|---|---|---|
| 形状・接続 | テンキーレス(TKL)、有線 | 公式 |
| キー配列 | 日本語配列 | 公式ページの対象表記、PC Watch |
| スイッチ | KS-20 POM 磁気式アナログスイッチ(ホール効果、リニア) | 公式 |
| アクチュエーション | 0.1〜4mm、0.05mm単位(全キー) | 公式 |
| 作動力 | 30g±10g | 公式 |
| 総移動距離 | 4mm±0.2mm | 公式 |
| スキャン・ポーリング | 8kHz(USB 2.0) | 公式 |
| 寸法 | 幅363×奥行き143×高さ38mm | 公式 |
| 重量 | 公式の記載なし(PC Watchの掲載値は1,075g) | PC Watch |
| ホットスワップ | 対応 | PC Watch、PHILE WEB、GAME Watch |
| 対応OS | Windows 10以降、macOS 12以降 | 公式 |
| 設定ソフト | ロジクール G HUB | 公式 |
| 同梱物 | 本体、シリコン製パームレスト、USB-A - USB-Cケーブル、Esc・Pause/Break・PgUp・PgDnのスペアキーキャップ、スイッチ/キーキャップ プラー、取扱説明書・保証規定 | 公式 |
| カラー | ブラック、ホワイト、ピンク | 公式 |
| 保証 | 2年(型番によって1年。注意点の章で解説) | 公式 |
| 公式ストア価格 | 35,750円(税込、2026年10月26日時点) | 公式 |
シリコン製のパームレストが最初から付いてくるのはうれしいポイントです。旧型にはパームレストが同梱されていなかったので、別に買う予定だった人にとっては実質的な差になりますね。
公式で確認できなかった仕様
- ケーブルの長さ(公式の仕様欄に記載なし)
- 重量(公式の仕様欄に記載なし。上の表の値はPC Watchの掲載値で、パームレストを含むかは不明)
- ラピッドトリガーの感度の数値
これらは発売後に公式の情報が更新される可能性もあるので、気になる人は購入前に公式ページを確認してください。
PRO X2 RAPIDの本体設定とG HUB
PRO X2 RAPIDのいちばんの特徴は、設定ソフトを使わなくても、本体のOLEDディスプレイで主な設定を変えられることです。一方で、細かな設定やプロファイルの保存は、PC用のソフト「G HUB」の担当です。本体でできること、G HUBが必要なこと、両方を使うときの優先順位を整理します。
OLEDで変えられる設定項目
公式の製品ページが挙げているのは、ラピッドトリガー、アクチュエーションポイント、キーの優先順位(SOCD)、LIGHTSYNCの調整です。さらに、国内の実機レビューでは、ゲームモードとレポートレートも本体で変更できると伝えられています。
| 設定項目 | 公式の製品ページ | 国内のレビュー・報道 |
|---|---|---|
| ラピッドトリガー | 記載あり | GAME Watch、EAA FPS News |
| アクチュエーションポイント | 記載あり | GAME Watch、EAA FPS News |
| キーの優先順位(SOCD) | 記載あり | GAME Watch、EAA FPS News |
| LIGHTSYNC(ライティング) | 記載あり | GAME Watch、EAA FPS News |
| レポートレート | 記載なし | GAME Watch、EAA FPS News、PC Watch |
| ゲームモード | 記載なし | GAME Watch、EAA FPS News |
GAME Watchの実機レビューは、OLEDディスプレイでアクチュエーションポイント、ラピッドトリガー、キーの優先順位、ゲームモード、レポートレート、LIGHTSYNCを設定できるとしていて、84×64ドットの好きな画像を表示できることにも触れています。PC Watchの発表記事も、G HUBを使わずにアクチュエーションポイントやラピッドトリガー、レポートレート、ライティングなどを変更できる機能で、ソフトをインストールできない大会環境などを想定したものだと伝えています。
また、EAA FPS Newsの実機レビューによると、ディスプレイの表示言語は日本語を含む20言語から選べます。その一方で、G HUBにある「完全に押された際の別の動作」のオン・オフは本体では切り替えられない、とも書かれています。本体でできるのは主な設定までで、すべての機能を本体だけで使えるわけではない、と考えておくのがよさそうです。
ネットカフェや大会会場など、自分でソフトを入れられないPCにつなぐことがある人にとって、本体だけで作動位置やラピッドトリガーを変えられるのは大きな魅力だと思います。
G HUBの役割と設定の優先順位
公式の製品ページでは、G HUBは詳細な設定とプロファイルの保存に使うソフトとして案内されています。G HUBはロジクールG公式のG HUBのページから、Windows版とmacOS版を入手できます。公式の仕様欄でも、要件としてG HUBのダウンロード用のインターネット接続が挙げられています。
気をつけたいのは、本体とG HUBの両方で設定するときの関係です。GAME Watchのレビューによると、PCでG HUBが動作している場合は、OLEDディスプレイから設定を変更できず、PC側(G HUB)の設定が優先されます。自宅のPCではG HUBでじっくり設定し、G HUBのないPCにつなぐときは本体で調整する、という使い分けを想定しておくと混乱しにくいですね。

G HUBがうまく立ち上がらないときは、ロジクールG HUBが起動しないときの対処法をまとめた記事も参考にしてください。
ラピッドトリガーの数値はどう決める?
ラピッドトリガーやアクチュエーションポイントの値は、遊ぶゲームや操作の癖によって合う設定が変わります。誤入力が出ない範囲で少しずつ調整していくのが基本です。ラピッドトリガー対応キーボードの機種別・ゲーム別のおすすめ設定は、ラピッドトリガーの設定方法とおすすめの数値をまとめた記事で詳しく解説しています。
PRO X2 RAPIDと旧型の違いを比較
PRO X2 RAPIDの前のモデルにあたるのが、PRO X TKL RAPIDです。新型の発表時に旧型は併売とされていて(PHILE WEB)、2026年10月26日時点でも公式ストアで販売されているので、どちらを選ぶか迷う人も多いと思います。ここでは、増えたものだけでなく、なくなったもの・変わったものと価格差も含めて比べます。
比較表で見る旧型との違い
旧型の値はロジクールG公式のPRO X TKL RAPID製品ページで確認しました。公式のページで比べられない項目は、GAME Watchのレビューの記載を使い、「情報源」の列に示しています。
| 項目 | PRO X2 RAPID | PRO X TKL RAPID(旧型) | 情報源 |
|---|---|---|---|
| レポートレート | 8kHz | 1ms(1,000Hz) | 公式 |
| アクチュエーションの調整単位 | 0.05mm | 0.1mm | 新型は公式、旧型はGAME Watch |
| OLEDディスプレイ | あり | なし | 公式、GAME Watch |
| 作動力(押下圧) | 30g±10g | 35g | 公式 |
| 寸法(幅×奥行き×高さ) | 363×143×38mm | 357×150×38mm | 公式 |
| ホットスワップ | 対応 | 非対応 | GAME Watch |
| 吸音構造 | 6層 | 4層 | 新型は公式、旧型はGAME Watch・PC Watch |
| メディアコントロールボタン | なし | あり | GAME Watch |
| 筐体のデザイン | 従来型のゲーミングキーボードの形 | フローティングデザイン | GAME Watch |
| パームレスト | シリコン製が同梱 | 同梱物に記載なし | 公式 |
| スペアキーキャップ・プラー | 同梱 | 同梱物に記載なし | 公式 |
| ケーブル | USB-A - USB-C(長さの記載なし) | 着脱式、1.8m | 公式 |
| 公式ストアの価格表示 | 35,750円 | 通常価格32,780円(2026年10月26日時点はセール価格28,500〜29,700円) | 公式(2026年10月26日時点) |
共通しているのは、磁気式アナログスイッチ、ラピッドトリガー、全キーのアクチュエーション調整、有線接続、テンキーレスという基本の部分です。
そのうえで新型で増えたのは、8Kのレポートレート、0.05mm単位の調整、本体のOLEDでの設定変更、ホットスワップ、6層の吸音構造、パームレストとスペアキーキャップの同梱です。特にOLEDでの設定変更とホットスワップは、旧型にはない使い方ができるようになる違いなので、ここに魅力を感じるかどうかが選ぶときの分かれ目になりそうです。

なくなったボタンと変わった筐体
見落としやすいのが、新型でなくなったもの・変わったものです。GAME Watchのレビューによると、旧型にあったメディアコントロールボタンは廃止され、新たにOLEDディスプレイが本体の右端に搭載されています。旧型で音楽や動画の操作に専用のボタンを使っていた人は、操作の方法が変わる点を頭に入れておいてください。
筐体も変わっています。同じくGAME Watchによると、旧型の特徴だったフローティングデザイン(キーが土台から浮いて見えるデザイン)をやめ、従来型のゲーミングキーボードの形に戻ったとのこと。公式の寸法でも、新型は幅が6mm広く、奥行きが7mm短くなっています。
押下圧は、公式の値で旧型の35gから30g±10gに変わりました。数字のうえでは軽めになっていますが、押し心地の好みは人によるので、気になる人はレビューの評価も参考にしてみてください。
価格差と旧型で足りる人
価格は、PRO X2 RAPIDの公式ストア価格が35,750円(税込、2026年10月26日時点)です。メーカー希望小売価格はなく、オープンプライスの製品です。
一方、旧型PRO X TKL RAPIDの公式ストアの通常価格は32,780円で、2026年10月26日時点ではセール価格の28,500〜29,700円(色によって異なる)で販売されていました。新型との差は、通常価格どうしで比べると2,970円、2026年10月26日時点のセール価格と比べると6,050〜7,250円です。
セールの有無で差は大きく変わり、販売店での実際の価格もさらに変動します。価格差を重視する人は、買うタイミングで公式ストアや販売店の最新の価格を確認してください。
価格差の大きさは時期によって変わるので、私は機能の違いで選ぶのがおすすめだと考えています。次のような人なら、旧型でも磁気式スイッチとラピッドトリガーの基本は十分に手に入ります。
- 設定を一度決めたら、ほとんど変えない人
- いつも同じPCで使い、G HUBで設定できれば十分な人
- 8Kや0.05mm単位の調整、スイッチの交換にこだわらない人
- メディアコントロールボタンを使いたい人
PRO X2 RAPIDを買う前の注意点
PRO X2 RAPIDを選ぶ前に確認しておきたいのが、接続方式、型番と保証、スイッチの交換、ゲームのルールの4つです。どれも購入後に「思っていたのと違った」となりやすい部分なので、順番に見ていきます。
無線やBluetoothには非対応
PRO X2 RAPIDの接続タイプは、公式の仕様欄で有線とされています。無線やBluetoothでは使えないので、ペアリングして使うことはできません。ケーブルなしでデスクをすっきりさせたい人は、別の製品を検討したほうがよいですね。
また、公式の互換性に記載があるのはWindows 10以降とmacOS 12以降です。この記事はPCで使う前提でまとめています。
型番によって変わる保証期間
公式の製品ページによると、PRO X2 RAPIDは型番によって保証期間が違います。
- 2年保証:G-PKB-TKL-RT2BK(ブラック)、G-PKB-TKL-RT2WH(ホワイト)、G-PKB-TKL-RT2PK(ピンク)
- 1年保証:末尾に「d」「da」が付く型番(G-PKB-TKL-RT2BKd、RT2BKda、RT2WHd、RT2WHda)。公式ストアでは扱っていない
販売店によっては、末尾に「d」「da」が付く1年保証の型番が売られていることがあります。購入前に商品名や型番を見て、保証期間を確認しておくと安心です。
ホットスワップと交換用スイッチ
PRO X2 RAPIDは、スイッチを抜き差しして交換できるホットスワップに対応していると、PC Watch・PHILE WEB・GAME Watchが伝えています。同梱物にはスイッチ/キーキャップ プラーも含まれています。
ただし、GAME Watchのレビューによると、パッケージにはサードパーティー製のスイッチを使って生じた不具合は保証の対象外になると書かれています。他社製のスイッチに交換すると保証を受けられなくなる可能性があるので、スイッチを交換するかどうかは保証の条件を理解したうえで判断してください。
SOCDとゲームのルール
PRO X2 RAPIDは、キーの優先順位(SOCD)の設定に対応しています。SOCDは、左右の移動キーのように反対方向のキーを同時に押したとき、どちらの入力を優先するかを決める機能です。
この種類の機能は、ゲームによってはルールで制限されています。たとえばCS2では、Valveが2024年8月19日の告知で、Snap Tapのような入力を自動化するキーボードの機能を使っている疑いがあるプレイヤーはValve公式サーバーの試合からキックされる場合があるとし、試合に入る前に機能をオフにするよう呼びかけました。
ルールはゲームや大会ごとに違い、あとから変わることもあります。SOCDを使う前に、遊ぶゲームや参加する大会の最新のルールを確認しておくのが安全です。
PRO X2 RAPIDの評判と国内外のレビュー
PRO X2 RAPIDの打鍵感や打鍵音は、実際に使ったメディアのレビューで評価されています。好みが分かれる部分もあるので、メディアごとに紹介します。
GAME Watch(2026年10月14日)
発売前に約2週間使ったレビューです。軽く滑らかなタッチと「コトコト」という上質な音を評価していて、音は低く落ち着いていて気になりにくいとしています。滑り止めは6か所にあり、グリップ力はかなり高いとのこと。OLEDディスプレイで素早く設定できる点にも触れています。
クッション性のあるガスケットマウントは、プロ選手から「沈み込みが競技中の違和感につながる」という意見があって見送られたそうです。そのため、同じロジクールGのG512 Xと比べると底打ち時の打鍵感は少し硬めとしつつ、そこはプロ仕様として捉えよう、と前向きにまとめています。
気になる点として挙げられているのは、75%や60%のコンパクトなサイズに慣れた人にはテンキーレスでも少し大きく感じそうなことと、35,750円という価格の高さです。
EAA FPS News(2026年10月18日)
引っかかりのない押し心地と軽めの打鍵音、本体だけで設定を変えられる点を強みとして挙げ、総評では「設定を本体で詰めたい人に向いている」としています。本体と同じ高さのパームレストが付属する点も評価されています。
一方で、本体の角8か所が思った以上に鋭いこと、スイッチ周りのすき間に入ったゴミを取りにくいこと、ディスプレイに指紋が付きやすいこと、付属ケーブルがビニール被覆であることを気になる点としています。また、4.0mmのキーストロークについて、EAA FPS Newsのレビュアーは、自身に底まで押し込む癖があるため、ストロークが短いG515 RAPID TKLのほうが好みだったと書いています。
Insider Gaming(2026年9月27日、海外)
海外では、Insider GamingのPRO X2 RAPIDレビューが、心地よい打鍵音と満足感の高い押し心地、作りの良さを高く評価しています。唯一の大きな弱点として挙げているのは価格で、市場でもっとも高価なキーボードの一つだとしています。
3つのレビューを見比べると、打鍵感・打鍵音と本体で設定できる便利さは好評で、価格の高さはGAME WatchとInsider Gamingが指摘しています。ストロークの長さやサイズ感は好みが分かれそうなので、自分が重視するポイントと照らし合わせて判断するのがよさそうです。
PRO X2 RAPIDが向いている人・向かない人
ここまでの仕様と旧型との違いから、PRO X2 RAPIDが向いている人・向かない人を機能の面で整理しました。
PRO X2 RAPIDが向いている人
- 大会会場やネットカフェなど、設定ソフトを入れられないPCでも設定を変えたい人
- 8Kのレポートレートや、0.05mm単位の細かな調整を使いたい人
- 保証の条件を理解したうえで、スイッチの交換も考えている人
- パームレストも一緒にそろえたい人
- VALORANTなどのFPSで、ラピッドトリガー対応の磁気式キーボードを探している人
PRO X2 RAPIDが向かない人
- 無線やBluetoothで使いたい人
- 設定をほとんど変えず、価格を抑えたい人(旧型のPRO X TKL RAPIDも候補)
- 音楽や動画の操作にメディアコントロールボタンを使いたい人
- ラピッドトリガーの感度の数値を比べて選びたい人
有機ELディスプレイを備えたTKLキーボードは他社にもあり、SteelSeriesのApex Pro TKL(2023)もその一つです。他社の製品も見比べたい人は、SteelSeries Apex Pro TKL(2023)と旧モデルの違いをまとめた記事も参考にしてみてください。