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Apexの引き伸ばし設定ガイド!プロの比率や最新のやり方を徹底解説

Apexの引き伸ばし設定ガイド!プロの比率や最新のやり方を徹底解説

「敵にもっと弾を当てたい」「撃ち合いでほんの少しでも有利に立ちたい」。Apex Legendsをプレイしていると、そんな思いが強くなりますよね。特に近距離戦での安定感を求めると、多くのプレイヤーが行き着くのが画面の比率を変えるカスタマイズです。プロゲーマーの配信を見て、画面が少し横に広がっていることに気づいた方も多いのではないでしょうか。実はこれ、単なる好みではなく明確なメリットがある設定なんです。

今回は、PC版Apexにおける解像度の変更方法や、それぞれの設定が持つ特性について詳しく解説していきます。

記事のポイント

  • 引き伸ばし設定による視認性の変化とメリット
  • プロゲーマーも採用するおすすめの解像度比率
  • NVIDIAやAMDでの具体的な設定手順とコマンド
  • 最新のDirectX 12環境に対応した黒帯対策

Apexの引き伸ばし設定のメリットとプロの比率

なぜ多くの猛者たちが、わざわざ画質が少し荒くなる設定を選んでいるのでしょうか。ここでは、その理由となる「視認性」や「パフォーマンス」への影響、そして実際にプロシーンで採用されている解像度の比率について深掘りしていきます。

敵が太く見えて当てやすい視認性の変化

一番の理由は、シンプルに「敵が大きく見えるから」です。通常の16:9のアスペクト比(1920x1080など)に比べて、4:3などの比率を画面いっぱいに広げて表示することで、映像が水平方向に引き伸ばされます 。これにより、画面上のキャラクターも横に広がって表示されるため、視覚的なターゲット(Visual Hitbox)が大きくなります 。

実際の判定は変わらない?

サーバー上の当たり判定(ヒットボックス)自体が大きくなるわけではありませんが、見た目の的が大きくなることで脳が認識しやすくなり、結果として「当てやすい」という感覚やトラッキング精度の向上が期待できます。

近距離でのドファイトにおいては、この「敵の太さ」が心理的な安心感にも繋がり、強気な立ち回りをサポートしてくれるという側面もあります。

また、画質の粗さが気になる場合や、より鮮明に敵を視認したい場合は、モニターのスペックを見直すのも一つの手です。

視野角や画質に関するデメリットの理解

もちろん、良いことばかりではありません。画面を無理やり引き伸ばしているため、通常の画質に比べると映像はどうしても粗くなってしまいます。特に遠距離の敵はドットが潰れて見にくくなることがあります

また、注意が必要なのが「視野角(FOV)の欠損」です。本来見えるはずの画面の左右端をカットして表示している状態になるため、索敵できる範囲が狭くなります 。
さらに、敵が横に広がって見えるということは、敵が横移動した際のスピードも、画面上では通常より速く動いているように感じられます。これが原因で「動きが速すぎて目が追いつかない」と感じてしまう場合は、設定を見直す必要があるかもしれません。

フレームレート向上と入力遅延への効果

フレームレートと遅延

競技シーンで重視されるもう一つの大きなメリットが、PCへの負荷軽減です。例えば、ネイティブの1920x1080(約207万画素)に比べて、引き伸ばしでよく使われる1440x1080(約155万画素)は、描画するピクセル数が約25%も少なくなります 。

これによりGPUの負荷が下がり、フレームレート(FPS)が向上します。特に、戦闘中の負荷が高い場面での「最低フレームレート」が安定しやすくなるため、カクつきを防ぐ効果があります
FPSが上がれば入力遅延(システムレイテンシ)も短縮されるため、マウス操作が画面に反映されるまでのラグが減り、より直感的な操作が可能になります。

1728x1080などプロが使うおすすめ解像度

では、具体的にどの解像度に設定すればいいのでしょうか。プロゲーマーや上級者の間でもトレンドは変化していますが、主な設定をいくつか紹介します。

解像度比率特徴採用プレイヤー例
1920x108016:9通常の画質。視野が広く、中遠距離も見やすい。Verhulst, Reps
1728x108016:10現在のメタ(流行)。画質と太さのバランスが良い。Faide, Taskmast33r
1680x105016:10多くのモニターで設定しやすいバランス型。Hakis, Koyful
1440x10804:3敵がかなり太く見える近距離特化型。視野は狭い。Pandxrz

最近の傾向としては、極端に画質を落とす4:3(1440x1080)よりも、画質の綺麗さを保ちつつ適度に敵を大きくできる16:10(1728x1080)を採用するプレイヤーが増えています 。

PS4やPS5などのCS機でできない理由

「PS5でも引き伸ばしはできますか?」という疑問をよく見かけますが、残念ながらコンソール版(PS4/PS5/Xbox)では、実質的な引き伸ばし設定はできません

モニター側の設定で無理やり画面を横に引き伸ばすことは可能ですが、これは単にUIごと画面全体が横に伸びて画質が悪くなるだけで、PC版のような「視野角の計算が変わる」「処理が軽くなる」といったメリットは一切得られません。海外では「Clown Shoes(ピエロの靴)」と揶揄されることもあり、視界が歪むだけで競技的な優位性はないとされています。

PC版Apexで引き伸ばしを適用するやり方

ここからは、実際にPC版Apex Legendsで引き伸ばし設定を適用するための手順を解説します。GPUの設定とゲーム内の設定の両方が必要になります。

NVIDIAとAMDのGPU設定の手順

まずは、グラフィックボード側で「アスペクト比を無視して全画面に表示する」という設定を行う必要があります。これを行わないと、解像度を変えた際に画面の横に黒い帯(Black Bars)が出てしまいます。

NVIDIA GeForceの方

  1. デスクトップを右クリックし「NVIDIA コントロールパネル」を開く。
  2. 「デスクトップのサイズと位置の調整」を選択。
  3. スケーリングモードで「全画面」を選択し、「ゲームとプログラムによって設定されている...」にチェックを入れる。
  4. 「解像度の変更」>「カスタマイズ」から、1728x1080などのカスタム解像度を作成する。

AMD Radeonの方

  1. AMD Softwareを開き、「ゲーム」>「ディスプレイ」タブへ。
  2. スケーリングモードで「フルパネル」を選択。
  3. 「カスタム解像度」から新規作成を行う。タイミング基準は「CVT-RB」推奨。

起動オプションと黒帯を消すコマンド

次に、Apex Legendsのゲーム側で黒帯が出ないようにするための設定です。これまで長らく使われてきたのは、OriginやSteamの起動オプションに以下のコマンドを入れる方法でした。

+mat_letterbox_aspect_goal 0 +mat_letterbox_aspect_threshold 0 +building_cubemaps 1

これは、黒帯(レターボックス)が出る閾値を0にすることで強制的に全画面表示させる手法です 。DirectX 11環境でプレイしている場合は、現在でもこのコマンドが有効です。

DX12環境での最新の設定方法について

Apex Legendsは現在、パフォーマンスが安定しやすいDirectX 12(ベータ)への移行が進んでいます。もしDX12モードで起動している場合は、上記の古いコマンドではなく、以下の新しいコマンドを使用することが推奨されています。

+mat_letterbox_aspect_min 1.0

これは「最小アスペクト比を1.0(正方形)まで許容する」という意味のコマンドで、これにより4:3や5:4などの比率でも黒帯なしで正常に引き伸ばされるようになります 。
DX12はハイスペックPCでのフレームレート安定性が高く、Alt+Tabでの画面切り替えもスムーズなので、環境が整っている方はこちらへの移行をおすすめします 。

マウスのズレなど不具合の直し方

引き伸ばし設定を導入すると、デスボックスを漁る時やメニュー画面で「マウスカーソルの位置と実際のクリック判定がズレる」という現象が起きることがあります 。
これは、ゲームの見た目の解像度と内部の判定解像度が一致していないために発生します。

対処法

ゲームを起動する前に、Windowsのデスクトップ解像度をゲーム内設定と同じ(例:1728x1080)に変更しておくと改善されることが多いです 。
また、プレイ中にズレた場合は、コンソールコマンドなどでUIをリセットする(uiscript_reset)と直る場合があります。

まとめ:Apexの引き伸ばし設定をしてライバルに優位に立とう

まとめ

  • 引き伸ばし設定は敵の視認性を高め、当てやすくなるメリットがある
  • 同時にPC負荷を下げ、フレームレートを向上させる効果も大きい
  • プロの間では1728x1080(16:10)や1440x1080(4:3)が人気
  • CS機(PS4/PS5)ではメリットのある引き伸ばしはできない
  • GPU設定で「全画面」スケーリングを選択することが必須
  • DX12環境では +mat_letterbox_aspect_min 1.0 を使うのが最新の主流
  • マウスのズレなどが発生した場合は、デスクトップ解像度を統一して対処する

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